わたし、半田真子。わたしの事、誰もが知ってると思うけど実はわたしの葉の裏って色が紫色なの。
皆、必ずわたしを食用として使って料理にするからそれが本当はわたしにとっては嫌なの。
それでも所詮、わたしは食用だから本当は仕方のないことなんだけど・・・
それだと何となく少し寂しい気がして・・・
そうじゃなくて出来るならわたしの事を生け花のように花瓶にでも生けて、
時々飾って眺めてみてくれたらなぁ、それがわたしにとっての本心なの。
いつかは、綺麗だな、美しいなぁって言われてみたい。
けど、今更ここでへこんでくじけても仕方ない話よね。
皆がわたしを美味しそうにして食べてくれるならそれが幸いだわ。
わたしの願いは一生もう叶う事はないけれど、夢でも持ち続けていくわ。
THE END
by:小夏
畑に植えてあるハンダマをストーリーにしてみました(*^^*)